ペインクリニックで働くメリット・デメリットを知る

メリット

ペインクリニックで働くメリットとしてまず挙げられるのが、日勤のみで残業が少ない点です。病院の外来かクリニックに勤務することになるので、入院施設はありません。そのため日勤のみで働けるんですね。さらにほとんどが予約制なので、急に患者が増えて残業になることもありませんよ。
やりがいを感じやすい点もメリットの一つです。痛みが続くことは患者にとって非常に辛い状況です。ペインクリニックはその原因である痛みを取り除く治療を行うため、患者は治療の成果を実感しやすいという特徴があります。そのため、感謝の言葉をもらう機会が多いんですよ。患者から直接感謝されるのはとても大きなやりがいを感じます。また、患者のQOL向上に携われる点もやりがいにつながります。苦痛を抱えていた患者が笑顔になる瞬間を見ることができるのは、ペインクリニックならではの魅力ですね。
ペインクリニックで学んだ知識や経験があらゆる場面で役に立つ点もメリットといえるでしょう。疼痛緩和の知識は他の診療科でも応用できますよ。ペインクリニックで経験を積んで、他の診療科に転職するというのもアリかもしれませんね。
ヒアリングをする機会が多いので、コミュニケーションスキルが身につく点も見逃せません。看護師は患者が抱える痛みを聞き出し、適切に判断した上で医師に報告をします。これを繰り返し行うことでコミュニケーションスキルも自ずと磨かれていきますよ。

デメリット

上記で述べた通り、疼痛緩和の知識は他の診療科でも役に立ちます。しかし、それ以外のスキルは磨きにくいかもしれません。看護師として汎用性のあるスキルを身につけたい人には不向きかもしれませんね。看護師としての経験が少ない人がいきなりペインクリニックで働いてしまうと、基礎的なスキルが身につかず今後のキャリアに影響するかもしれません。なので、3年以上の臨床経験を積んだ上で転職することをおすすめします。
また、ペインクリニックは患者をモニタリングする時間が長いです。神経ブロック注射をした後は、状態が十分に回復・安定してから帰ってもらう必要があります。短い時間の中でテキパキ働きたいという人は少しだけストレスに感じるかもしれませんね。継続的な通院が必要な場合でも、「痛みが取れたから」と勘違いして通院を止めてしまう患者がいるので、思うように治療を進められない点もデメリットといえます。