>ホーム

気になるペインクリニックって?<医療note>

ペインクリニックで働く看護師の仕事内容

top bottom

MENU

気になるペインクリニックって?<医療note>
看護師の仕事内容は?

看護師の仕事内容は?

ペインクリニックに興味のある看護師に向けて具体的な仕事内容を紹介します。この診療科ならではの業務もありますよ。

勤務体制

例えば外来で完全予約制の場合、一日の患者数は20~25人程度でしょうか。患者が来院する前にカルテや使用する薬剤、器具などを準備しておきます。対応にあたる看護師は3人ほどで、5~6人でローテーションしながら勤務することになるでしょう。担当する仕事は大きく分けて「受付・問診」「処置を行う際の介助」「処置後のモニタリングや記録」の3つです。どの役割を担うかは、リーダーの看護師が決めます。誰がどの役割になっても問題なく動けるように均等に割り振られることになりますよ。

痛みの評価

ペインクリニックの看護師にまず求められるのは、患者が抱えている痛みの程度を正確に把握することです。そのため、患者に対して細かくヒアリングをします。「痛みを感じるまでの経過」「現在に至るまでの治療歴」「現在の服薬状況」などを患者から聞き出して、痛みの度合いを見極めます。そのため、正確なヒアリング力と観察力を身につける必要がありますよ。ペインクリニックで行う治療の多くは侵襲的療法です。複数の患者に対して血圧や酸素飽和度の管理、心電図のモニタリングを同時進行で行うケースも考えられます。異常を感じたら即座に連絡を取れるように意識しておくことが大切ですよ。

医師への伝達

患者が抱える痛みを正確に医師へ伝えることも看護師の重要な仕事ですよ。痛みを評価する際は「Visual Analogue Scale(VAS)」や「Face Rating Scale(FRS)」が用いられます。VASは視覚的に痛みの程度を判断するもので、FRSは患者の表情から判断するものです。

神経ブロック注射

ペインクリニックに訪れる患者の代表的な症状の一つに「突発性難聴」「顔面神経麻痺」「顔瞼下垂」などがあります。これらは痛みを伴わない症状なので、その際は看護師が神経ブロック注射をすることもあります。また、職場によっては慢性痛を抱える患者に神経ブロック注射をする機会もあるかもしれません。

認知度を上げるための取り組み

正直、他の診療科に比べるとペインクリニックはまだまだ認知度が低いです。そのため、ポスターを作ったり対象となる疾患についての資料を作ったりなど、認知度を上げるための啓発活動を仕事の一環として行うことがあるかもしれません。そもそも患者がいなければ経営が成り立ちませんからね。まずはペインクリニックの存在を知ってもらい、来院してもらうための努力が求められるというわけです。ただし、これについてはクリニックの方針によって異なるので転職の際は事前に確認しておきましょう。